空気が清として、とても澄んでいた。

 けれど、空は今にも泣き出しそうな曇り空で外に出かけようとする子供を止めようかとしているような様子で
ご存じ、元気っ子の木ノ宮 タカオを心配げな様子で眺めているようだった。

「はぁはぁ…」

 元気良く、道を駆けていく姿はよく見るもので吐く息は真っ白で肌寒いこの時期のためにパーカを着ていた。

「タカオ!」

 良く透る声が、タカオの名前を大きな声で呼んで…タカオは、笑顔になってその声の主の元まで駆け寄って
飛びついた。

「レイ〜っ!」

 そうなのだ、この寒い中タカオが走っていた理由は単にレイが待っていたからなのだ。

「タカオ…」

 ぎゅーっと、抱きしめる。

「レ、レイー、苦しいって!」

 バンバンと、背中を叩いて引き剥がして。

タカオは、深呼吸でもするようにスーハースーハー大きく息を吸う。

「すまん、すまんついな…」

 そう言って、はにかんで笑われれば結局何も言えなくて…これが、惚れた弱みというモノだろうかとか思いながら
意趣返しに、ぎゅってほっぺたをつねる。

「あはは…レイってば、面白い顔〜」

「にゃにするんだ…たかお…」

 ケラケラ笑ってるタカオに、つられるようにレイも笑う。

「うわ、冷たい…」

 頬に、ヒンヤリとしたモノが舞い降りて溶けた。

「…雪が、降り出したな」

 二人して、空を見上げた…まるで、灰色の雲に吸い込まれていくような感じがするくらい
コンコンと雪が降っていく。

「なんで…あんな色の空から、こんなに真っ白な雪が降って来るんだろうな?」

 本当のことは、知ってるはずなのになんで雪を見るとこんな風に思ってしまうのかわからないままにタカオは
レイに答えを求めた。

「空からの贈り物だからだろ…」

 まじめに言ってるのか、それともぼけたのかわからないままに…。

「…贈り物か」

 空からの、恋人達に贈るプレゼントと言うことだろうか?
そう考える方がいいかもしれない、溶けてしまう雪はどこか寂しいからそう思っておいた方が哀しくない。

「俺は、そうやって聞いたことがある…」

 記憶には古いけど、雪が降ってくるのが凄く嬉しくてよく空を見上げていたモノだから。

「そっか…うん」

 ぎゅって、手を繋いだ。

「…風邪引く」

 レイは、そう言って自分のコートのボタンを外すとコートでタカオを抱きしめてまた一緒に空を見た。

空が 泣くのは雨

空が 笑うのは晴れ

空が 悩むのは曇り



空が 微笑むのは

『雪』

恋人達に贈られる

空からの贈り物



                                          エンド

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すみません、投稿者失格です;;
こんな、めちゃくちゃな文章を投稿するなんて切腹モノだと思っております。
しかしながら、みなさまに暫しの猶予をいただきたいです…
左丞は、今どうしようもない精神的状況で
まいってしまっています…自分を保てないような心境で
サークル活動とは言うのも事実ですが、実はへばっているのです。
なので、今回の唐突な更新休止状態などを許してもらえるとは思いませんが
どうぞ、広い心で見守っていてやってくださいませ。

 

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