The drakness a wing in freed.Red eyes









イライラする…

側に居ると苦しくなる…

訳の分からない思いに支配されて

俺じゃなくなっていくようで

名前を呼ばれると

身体の奥が熱くなる

触れたい…

触れたくない…

側にない方がいいのか

いつか来る終わりに

怯えてしまうくらいならば










 







誰かに、優しくなどしたことはなかった…
それよりも、求めていたモノがあったから…
それなのに、俺は…。

『俺は…が、欲しい…』

目的のために、手段を選ぶつもりなどなかった…それが当たり前だったから
でも、どうすればいいか何て…わからなかった…戸惑って…
それでも、あいつはいつも笑って俺を呼ぶから
必要とされているようで、何故かそれが嬉しかった…。

「なぁ、カイ…」

名前を呼ばれて振り向く、あいつは…いつも、笑っているけど
俺は、微笑んだり出来なくて…不機嫌そうな顔で…冷たく言う…。

「なんだ…」

嬉しいはずなのに…だんだんと、イライラして…いらだってくる…
理由さえわからず、それがますます苛立ちを煽ってくる…
感情が止められない…。

「なにやってるんだよ?」

あいつは、いつだって人のやっていることに
興味があるように、近寄ってくる…
誰相手にでも…腹が立つ。

「…貴様には関係ない」

冷たい言い方をしたと思った…
でも、こいつが居ると苛立ちが止まらない…
苦しくて…仕方がなくなる。

「……」

言葉もなく、黙ってしまったタカオの顔を見れば…
声を殺して、瞳に涙をいっぱいためて
泣き顔で…小さく震えていた…。

「…っき
……」

ポタリ…ポタリ…

名前をよぼうとして…言葉に詰まった…
謝る事なんて、出来ない…
でも、涙は止めてやりたい…。

「…
ごめん邪魔だったよな

頬を伝って、涙がこぼれ落ちていく…音もなく…
静かに、涙が流れていく。

「木ノ宮…」

名前を呼んだ…そんなことないと、否定したかった
言葉の足りない自分に、焦りを感じた…。

「…カイ!?」

タカオは、驚いて声を上げた…。

「いつだって…貴様は…俺を…」

変えてしまう…子供へと…
本音を言わないと、駄目なんだと…伝わらないと…そう言う。

「カイ…俺、居てもいいの?」

強く、抱きしめているはずなのに…不安げに…
言葉を紡ぐタカオに言いようのない憤りを感じた。

「……そうだ」

それでも、俺の隣にいていいのはこいつだけで…
だから、たまには、本当のことを言わないと駄目だから…。

「カイ…痛っ…」

強く、強く抱きしめて…。
傷つけた、自分の弱さに…苛立ちを感じながら。

「…
悪かった

傷つけては、駄目なんだ…
本当に、優しくて傷つきやすい奴だから。

「カイが、わるいんじゃないって…」

タカオは、そう言って…いつもの笑顔で笑った…
この笑顔の奥で、こいつがどれほど傷ついているか。

「木ノ宮…」

それでも、俺のせいで傷ついていく様は…
どこか惹かれるモノがあって…時折…
狂うまで、傷つけて…壊してしまいたくなる。

引き寄せられるように、朱色の唇に口付けを落とした…
なんども、繰り返したキスは…触れるだけにとどまらなくて。

「カイぃ…」

タカオの声が甘く濡れるまで…貪るように口付ける
瞳が、欲に濡れて…俺だけを見つめるまで。

「……」

言葉なんて、この瞬間には要らない…
言葉だけじゃ語れない思いを…込めているから。

「ん…っ…」

鼻に抜けるような、甘い声が漏れて…
タカオの瞳が涙に濡れて…頬が、朱色に染まる。

ぴちゃ…

深い口付けは、湿った音がして…
どちらとも言えない唾液が、唇を妖しく煌めかせる。

「木ノ宮…」

俺は、言葉を…紡ぐ
タカオの名を…それだけを、繰り返し何度も。

「…カ…イ…」

潤んだ瞳を、俺に向けて…
縋るように…名前を呼ばれた…。

「なんで、お前は…誰もを、受け入れる…」

あの時、俺は…お前を酷く傷つけたはずなのに…
涙を流して…もう、俺のことなんか見ていやしなかったのに
それでも、お前は俺に腕を伸ばすんだ…

傷ついても、ボロボロになっても…なお
俺を仲間だと、戦った者はみんな仲間だと…笑って…皆に、笑いかける。

「…カ…イ…?」

不思議そうに、俺のことを見つめてくる…
お前にとって、他人に笑いかけるのは当たり前だから…仕方ない。

「俺は、お前の何だ…」

ずるいかもしれない、でも…仕方ないなんて…
あきらめられないモノだから、純粋なお前の行動が…許せない。

「…カイは…」

困ったように、眉根を寄せて…。

「俺は、お前の…」

愛してるとか、好きだとか…そんな、生やさしいモノじゃない
純粋な、その純粋ささえ…俺だけに、向けて。

「わかんねぇ…」

あいつは、横に首を振って…わからないと言う。

「…木ノ宮…」

独占欲という言葉だけじゃ、たりない…
側にいるだけじゃ…言葉も…全てが足りない…
もっと、もっとだ…もっと欲しい…。

「…あ、あのさ、カイ…俺、難しい言葉って…苦手だけどさ…だけど」

俺、お前のこと…俺の何か分かんないけど…
でも、でも…でもさ…すっげー、大切だから…お前の代わりなんて居ない。

「……///」

殺し文句だ、不覚…顔がゆるみそうになる…。

「…カイ?」

なんで、タカオは…こんなに、簡単に言ってしまうんだろう
俺の壁を越えて来るんだろう…
心の中に、追い出せないように居座ってしまうのだろうか…。

「…すまん、帰る」

自分の醜さに、吐き気がした…
そんなことはじめてだったけど、それでも、これ以上側にいたら
穢してしまいそうで怖かった。

「…なんで、カイ…やだ、いかないで…」

いかないで…俺を置いていかないで…
だって、また…また、置いてかれちゃったら…俺、もう笑えないよ。

「離せ…」

タカオの瞳は、泣きそうに潤んで…それでも泣くまいと…
唇を噛みしめ、嗚咽を堪えてる。

「やだ、やだ…」

まるで、だだっ子のように…首を横に振る。

掴まれて、服には皺が寄って…
でも、振り払えなくて…自分じゃないようで…。

他の何も見ないで、俺だけを求めて…。

「キノミヤ…」

傷つけたい…守りたい…
確かめたい、こいつの思いを…どこまで、俺を許せるのか

知りたい…。

「お願いだから…いかないで…」

お願いだから…

側にいて…

 

傷ついても…それでもいいから

涙を流すことになっても

側にいられないことの方が

俺には辛すぎて

逃れられないように

捕らえられてしまった方がいい

でも

貴方は優しいから

俺の

願いが叶えられることはない



ただ 側にいさせて…


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

パート2…にしては、微妙ですかね?
この間のアニメは、レイタカだったのに…ふふι
まあ、なんというか…スランプからの、脱出を目指して書いたんで…
でも、実力は伸びてないうえ…
ますます、駄目文にιιι誰か、ヘルプミー;;

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