吼えろ白虎

もう、止めろ…もう、止めてくれよ…
ボロボロ…立っているのが、やっとのはずだろ…レイー…。

「レイー!!!」

 もう嫌なんだ、誰かが傷ついていくのを見るのは…
ただ見ているしかないなら…それだけのことしかできないのなら、俺はもう嫌だ…。

「まだだ…」

 俺は、負けるわけにはいかない…そして、戦いを臆すことは…この俺の、白虎族の血が許さない
俺は、逃げない…逃げるわけにはいかないんだ。

「もう、もう…」

 もう、倒れてくれ…無理して、立っていないでくれ…
負けてもいいから…。

「わかっている…」

 そうだ、俺はわかっている…だが、俺は勝たねばならない…。

「レイ…」

 どうして、俺は止められないんだろう…レイが、もっと傷つくとわかっているのに…
カイは、わかっているようにレイにベイのパーツを与えて…。

 もう、立っているのがやっとなはずだろ…
なんで、まだ立ってられるんだよ…もう、負けてもいいんだ…
レイに変わるモノなんて何もないから…レイが、無事ならそれで…。

「タカオ…無駄だ、こいつはもう…本能だけで立っている…」

 そう、本能だけで…戦おうとしている…戦って、勝つのだと…。

「カイ…でも…」

 でも、俺は…レイを、戦わせたくない…。

「いかせてくれ…」

 俺は、たとえ…二度と立ち上がれなくても、それでも、俺は戦う。

「レイ…」

 もう、俺の言葉は聞こえてないんだな…戦う男の瞳をしてるから…
どれほどに、力の差があろうと…けして、屈することのない篝火。

「必ず勝つ…」

 カイは負けた、だから、何があろうと俺が勝たなくてはならない…
タカオが戦うため…そして、俺達が勝つために。

レイ…

いかないでって、言ってもいっちまうんだろ…わかってる…
きっと、俺でも…戦わずにはいられないだろうから…。

「いってこいよ…」

 もう、とめねぇよ…だって、止めたってとまんないしな…
でも、いくなら必ず…勝ってこいよ。

でも、止めたかった…レイの傷が、己のことのように痛かった…
ボロボロに、鎌鼬をまともに受けて…額当ても、髪を纏めていたモノも取れて…
長い髪が、流れるように…散る。

でも、止められなかった…

白虎が、何より強い光を放って…レイを、包んで…。

「タイガークロー」

 青龍よりも、朱雀よりも…強い輝きで…光り輝いて。

「勝ったのは、レイ選手…」

 沸き上がる歓声…でも、レイは倒れたまま…
駆け寄りたかった…でも、身体が動かなかった。

「レイ…」

 レイが、勝ったから…傷つきながらも…
レイは、立ち続けた…勝つことを信じて。

「つたえたぞ…」

 ぎゅって、手を握りしめて…。

「…あぁ」

 次は、俺の試合…絶対勝つからな…
レイの、戦いを無駄にしたくはないから。

必ず…俺は勝つ…


エンド

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…駄目なんです、ネタとか以前に…スランプですι
なんか、文がおかしいというか…ストーリが、筋が通ってないというか
あほです…いや、馬鹿です…ふぅ。
ダメダメで、すいません…。

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