文化祭 「美女と野獣ストーリ改造版のさらに…」
 いきなり渡された、台本。
そして、数着の衣装が並べられている部屋で…。

タカオ(えっと、俺の役柄はっと………えι)

レイ(俺は、野獣の役だったぞ。 タカオは?)

タカオ(レイは、野獣か…ところで、この台本書いたの誰ι)

 タラリと冷や汗が、伝い落ちるのは気のせいでは無いだろうと思うタカオ。

レイ(それは、知らないが)

 台本の表紙に、名前そして役柄がかかれていた…木ノ宮 タカオ(姫)と…。

タカオ(そ、そうか…ι)

 レイは、こくっと頷く。

レイ(で、タカオの役柄はなんだったんだ?)

 すぐさま、台本を背に隠したのだけれど…あっと言う間に、レイに奪われてしまった。

タカオ(あ、レイ駄目だってば)

レイ(…姫の役か、タカオは可愛いからきっと似合うな♪)

 がっくりと、項垂れるタカオ。

タカオ(ま、まさか、レイまで俺に姫の役をやれっていうんじゃないよな…?)

 半分、賭のような心境であった。

レイ(なにいってるんだ? タカオが、姫役とはたのしみだ♪)

 あまりにも、いいきられたので…タカオは、悲しみを通り越して諦めの境地に立った気分だった。

タカオ(いまさら、他の人にっていうのも無理だよな…(泣)

 タカオがここまで嫌がる理由は、台詞にある。
愛してる。などと、恥ずかしい台詞があるのだ。

レイ(まあ、失敗しても俺がフォローするから…そんなに、不安そうな顔するな)

 レイは、タカオの表情を別の意味で受け取ったらしく…そんなことを言った。
タカオの心の声、やっぱり俺がやるのか…ι

レイ(もうすぐ時間だ、タカオ準備はいいか?)

 暗闇になり、会場が静寂に包まれる。

 
ここは、魔獣の住むといわれる深い森の奥にある城。

「ここは、どこじゃろう」

 周りを見渡す、爺が一人…この、爺さんはある国の王様…どこにでもある話のように
狩りに来て迷子になったというわけである。

「…誰だ」

 がさりと、森影から声がする。

「…わ、わしわ、狩りに来て道に迷うてしまって」

 あの声が、森に住むという魔獣の声だろうか。

「ならば、入り口まで行けば供の者が待っているだろう」

 案内をすると、入り口まで姿も見せず…魔獣は、王様を案内した。

「王様、どこへいかれていたのですか」

 供の者が、駆け寄ってくる。
魔獣が、去っていく気配を感じ取り。

「そなたは、命の恩人じゃ…わしには、娘が3人おるその中の一人をお前の嫁にやろう」

「いや…」

 魔獣は、断る。

「しかし、それではわしの気が収まらぬ…必ず、娘を一人」

 そう言って、供の者を連れ…王様は去っていった。

ナレーション「自分の城へ、帰った王様は悩んでいた…」

「なぁ、娘達や…誰か、森の魔獣のもとへ嫁いでくれないだろうか」

ナレーション「一番目の娘は、「お父様を助けていただいたのは、嬉しいのですがわたしはちょっと…」
       二番目の娘は、「お父様が、助けてもらったのはいいけれど…魔獣は、怖いときくもの」
       三番目の娘は、「父さんを、助けてくれたんだろ…約束は守らなきゃな、俺が行くよ」と言った。」

「タカオや、お前が行ってくれるか…すまないな」

 心優しい、三番目の娘は魔獣のもとへ行くことを決めました…本当は、王様も娘をやりたくは
ありませんでしたが約束したのでしかたありません。

ナレーション「数日後、タカオは魔獣のもとへ行くことになりました。」
(ここからが、やっとはじまりです。(笑)
「タカオさま、我々はお送りできるのはここまでです」

 そういって、供の者たちは帰っていった…森に、一人のこされたタカオはとりあえず森の奥へと歩き出す。

「魔獣ぅ〜魔獣ぅ〜いないのか?」
(早くでてこ〜い、レイ。)
 魔獣と、叫んで探しながらずんずんと森の奥へ進んでいく無鉄砲なタカオ。

「誰だ?」
(あぁ、タカオじゃないか。 思った通り、可愛いな♪)
「お前が、魔獣なのか?」
(レイ、可愛いって言うなよぉ〜///)
 声のする方を、必死に見つめるタカオ。

「…そうだ、そうと知っていて何故来た」
(本当に、タカオによく似合ってる…)
 魔獣は、冷たく言い放つ。

「数日前、俺のとうさんを助けてくれた…その時、娘を一人やると約束したと」
(レイも、似合ってる…///)
 だから、来たんだ。 うつむく顔を、必死に上げて…言う。

「俺には、必要ない…帰っていい」
(なんて言う台本だ! 可愛い、俺にタカオへこんな事を言わせるなんて。)
「俺は、帰るわけには行かないんだ」
(レイ…)
 俺は、魔獣と暮らす。

「どうしても、帰らないのか?」
(タカオを、帰らせたいわけない…)
 がさりと音を立てて、森の中から姿を現す…。

「…魔獣と、暮らすために来たんだから」
(服が中世っぽいよな、この台本書いた人ってどういう趣味なんだろ?)
 タカオは目を逸らさず、仮面を付けた魔獣を見つめる…。

「…わかった」
(中世か、言われてみればそうだな…マントにドレス。)
 魔獣は、仕方ないというように歩き出した。

「俺の名前は、タカオ…魔獣の名前は?」
(あ、ちょっと、そんなにさっさと歩くなよぉ)
「…レイ」
(あぁ、すまない…)
 レイは小さく、名前を答える。

「レイ…」
(いいって)
 小さく、繰り返しレイの名前を呟いて。

「なんだ?」
(タカオ、可愛過ぎだ。)
 レイは、呼ばれたことに返事する。

「…いい、名前だな」
(うわ、なんか照れる///)
 タカオは、にっこりと笑う。

ナレーション「そうして、タカオ姫は魔獣(レイ)と暮らすことになりました。 そして、数日後…」

 タカオ姫は、広いお城の中を探検するのが楽しいらしく走り回っておりました。

「おい、お前…」
(なんか、夫婦みたいだな…)
「お前じゃなくて、タ・カ・オだって」
(どこが?)
「…タ、タカオ」
(…あははι)
 なんか、まじめきって呼ぶので照れくさいらしく…ちょっと、頬が赤いレイ。

「ん?なんだよ、レイ」
(???)
「本当に、城に帰らなくていいのか?」
(いや、その、気にするな)
「ん〜、帰りたくないって訳でもないけど…レイと居るのは、楽しいから」
(なんだよ、気になるなぁ)
「…そうか」
(いやぁ、この話もだんだん乗ってきたな)あえて話を逸らす。
 あんまり、表情を表にださないレイはほんのちょっと嬉しげに微笑んだようだった。

「俺は、かえんないからな」
(そうか?)
 堅苦しいのは、元々あわないし。

「好きなだけ、いればいい」
(…作者に、聞くべきだな)
 最初ほど邪険じゃなくなったレイは、なんか優しい。

「別に追い出すつもりなんて、ないからな」

「そっか」
(そうする)
 ニコッて、笑う。

ナレーション「レイとタカオ姫は、中慎ましく暮らしておりました。」

−−−−−−−−−−−−−−−−−暗幕−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 仮面の男と、ふわりとしたドレスの美しい少女?…いや、少年です。

「なぁ、レイ…」

 小声で交わされるされる、会話…。

「ん、なんだ?」

 もじもじと、しながら…上目遣いでみられて、頬がゆるみそうになるのを抑えて問いかける。

「なんか、すっごい照れるんだけど」

 そりゃそうだろう、これから舞台下からの視線に遠慮なくさらされるのだから…。

「そうか?」

 レイは、そう言うところは鈍いようで…ぼけた反応を返す…。
それに、レイは一応男の役をしている上…仮面をしているのだ…硬質な。

「だ、だってさ、俺だけ何でこんな格好なんだよぉ〜」

 頬を紅く染めて、泣きそうな目で訴える…。

「似合ってるじゃないか?」

 役柄故に、口端をあげるような冷たい笑み瞳を細めて…微笑む。

「///」

 ぼって、音がしそうなくらい…真っ赤に染まる。

「大丈夫だ…俺だけを、みていろ…」

瞬間舞台に、ライトがはいる…二人だけ照らし出されて
始まる…。

「俺は、醜い…」

 いきなり、台詞に入る…。
仮面を押さえて、後ずさるレイ。

「そんなことないって、お前は誰よりも綺麗だよ…澄んだ、美しい心を持ってるじゃないか」

 役になりきらないと、恥ずかしくて立ってらんねぇかも・・・///

「お前は、美しいのに…」

 また後ずさる、けれど歩みを進めてくるタカオにレイは手首を掴まれる…。

「仮面…外して見せてくれよ」

 なんども、断られてきた願い…自分は醜いと、すぐ薔薇の部屋に閉じこもる。

「駄目だ、駄目だ、駄目だ!!」

 そんなことしたら、お前はここから居なくなってしまう…。
腕を掴まれて、薔薇の部屋に逃げ込めない。

「なんでだよ!!」

 最初は、怖かった…けど、今は怖くなんかないのに…。
仮面を外しても、その顔がどんなに怖くても…俺は、平気なのに。

「醜いから…」

 俺は、お前の側にいられるだけでいいのに…。

「俺は、お前が好きだぞ」

 それは、なにがあってもかわんねぇから。

「だが、俺は…」

 戸惑う、嘘なんかないと信じてるのに…。

「も、いいから、見せろよ!!」

 あぁ、短気なタカオ。

「……わかった」

 すっと、仮面を外す…。

「やっぱり、お前は醜くなんかないよ」

 レイを見つめて、にこっと微笑む…綺麗な、綺麗な、笑みで…。

「タカオ…」

 レイは嬉しげに微笑んで、タカオにがしっと抱きつく…。

「ちょ、レイ…苦しいってば」

 くすくすと、微笑む。

「愛してる」

 レイは、素直に気持ちを言葉にする。

「俺も、愛してるよ///」

 抱きしめ返して、囁く。

「側にいてくれ…」

 左手で、頬を撫でるようにして顎まで来るとくいっと持ち上げて…柔らかい唇に触れるような口付けを落として。

「ん…レ・・イ・・・」

 繰り返される口付けに、鼻に抜けるような声がでて…。
さらに深くなる口付けに、続く言葉もなくして…頭が、真っ白になった…。

曲が流れて、幕が下りる…。

幕が下りたのさえ気付かないくらい、拍手の中ずっとずっと抱きしめあっていた…本当の恋人同士のように。



深い深い森の奥で

姫が見つけたのは何だった

それはそれは

心や優しい 王子様

 

えんど


 もはや、何も言えない…意味不明だろ(オイι)
説明もできもん作るんじゃない!!(自分でつっこみι)
ここまで読んで下さった方、まことにありがとうございましたm(_ _)m

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