君のいる場所

 うららかな日差しがさす午後。

「ん〜、ふぁぁ〜」

 とても、いい気持ちでうとうとしたくなる…眠気が、あるのだけど…
なんか、眠れなくてカイの姿を周りに探した。

「カイ、どこ?」

 窓の外、カイが軽く地面を蹴りあげまるで羽の生えたようにふわりと木の上に飛んで
高い空を見つめるように視線は遠く彼方を見ていた。

 今までに、一度も見たことのない顔…綺麗で、見惚れるほど。

「カイっ」

 大きな声で呼べば、振り向いてそして優しい顔で微笑む。

 そして、大きな木から飛び降りるとスタスタとタカオの居る窓辺まで歩いてきた。

「どうした?」

 優しい声、誘われるように…唐突に、タカオはカイに抱きついた。

「カイ、大好き…側にいてね」

 カイは、驚いたような顔をしてから…ふわりと笑って、抱きしめ返すと。

「わかってる…」

 笑ったまま頷くと。

「あはは…っ」

「ふっ」

 突然タカオが、吹き出すように笑い出して…つられるように、カイも声を立てて笑った。

 誰かが側にいることがこんなに当たり前になるなんて思ってなかった…

 ただ、側にいてくれるだけでこんなに安心していられると思わなかった…

「カイ…ホント、大好き」

 さっきの笑いはどこへやら、少々照れたような顔をしてタカオはいった。

「愛してる…」

 ぐいっと窓の外へ引っ張り上げると。

「え、おい、カイ!俺、靴はいてないよ?」

 そんな言葉などお構いなしに、外へだすと…軽々とそのまま抱き上げた。

「これで、靴などなくてもいいだろう」

 ニヤッと、達の悪い笑みを浮かべると頬に軽いキスを送る。

「カ、カイι」

 また、スタスタと窓から離れカイがのぼっていた木の前に立つと
軽く身体を落とし勢いよく地面を蹴り上げた…。

 あ、と思えばそこはもう木の上で…座らせられていた。

「ずっと、見てただろう…」

 あんなに、真剣にじっと見られていたら嫌でも気付く…。

「…///;」

 言われて、ボッと真っ赤になってその顔を隠すように顔を背ければ
顎を手で捕らわれ…口付けられる。

「キノミヤ…」

 夕日が、タカオとカイの頬を染めて…空が紅く染まっていることに気付く
後は、もう交わす言葉もなくただ見つめた。

 そうこの場所、俺の隣…君のいる場所。

 どこでもない、ただ俺だけの隣君が居てくれることが幸せ…
今のこの瞬間が、永遠に続くように…。

 ただ、腕に力を込めて抱きしめた。

Fin

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東 里美 様へ
甘々のリクをクリアー出来てますかι?
HP開設のお祝い+いつものお礼のくせに、短いしιιι散文だしι
これでいいんだろうか…。やっぱ、表現能力足りなさすぎっすねι
ホント、いつもありがとうございます;;
ヘタヘタな文章ですけど、どうぞよければうけとってやってください。

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