罰ゲーム | |
「なんで、こんな格好しなきゃいけないんだよぉ…」 首元に、ひらひらとした襟の付いた紅色のシャツ白くて長いレースのスカート何も言わずとも それが、女物の洋服だというのは火を見るより明らかだった。 「よくにあってるぞ、タカオvv」 ハートマーク飛ばしながら、タカオを抱き寄せる中国人に銀髪に後ろ髪だけ紺色の御曹司が 激しい突っ込みを(ドカッという、恐ろしい音ともにけりが入ったι)控えめに行い…。 「うぅ…ぅ……」 呻くレイをよそに…。 「嫁に来い、木ノ宮!」 タカオの手を取り、唐突なるプロポーズを行った…その場で、タカオは一瞬にして凍り付いた なにせ、いつも冷静で色恋事に興味なさそうにはなで「ふっ」と、鼻で笑いそうなあのカイが カイが…カイが、壊れてる;; |
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「カ、カイ;;」 俺、男なんだけど…なんで、嫁なんだよいくらゲームの罰ゲームだからって女装させられるは訳の分からない告白を受けるし だいたい、言うこと聞くって言ったけど…。 日頃、レイと俺は俺が7割勝つだけど…なんで、初めてやるカイがあっさり勝ったうえにレイまで俺に勝つんだよ〜。 「何を言ってる、タカオは俺と一緒に来るんだ…毎日、手料理喰わせてやる」 ぎゃあ、ぎゃあ… 猛禽類と肉食獣の喧嘩である、このまま何も聞かなかったことにしてここを去りたい…しかし、罰ゲームを終えるまでは 逃げ出すなど木ノ宮家の恥と言われかねない…そうなれば、爺ちゃんになんと言われるか…。 「レイも、カイもいい加減にしろよ…この格好、結構恥ずかしいんだよっ!!」 「さっさと、してくれよ…;;」 もう、最後は泣きが入っていた…そりゃそうだろう、短パンと違って長いスカートは履かされたモノののスカスカと なんだか、涼しいのは何とも言い難く不安で無意識にスカートを押さえるように俯く…その様は、ちょっと内気な 少女とでも通りそうな容貌である。 「「タカオvv」」 あ…え、あ…レイ、カイ? そんなに、突き刺さるような視線で見つめられても…結構、本気で困るんだよぉι シクシク、そんなに詰め寄られても俺にどうしろって言うんだよ二人とも…頼むから、正気に戻ってくれ;; 「俺は、お前の作ったみそ汁が毎日飲みたいんだ!!」 ふっ。 あのぉ、御曹司…その、どこぞで使い古された言葉はιカッコつけられても、白けます… やっぱり、お坊ちゃんは一般人と俗世間の流れが違うモノなのか? 「…俺は、料理うまくないけど…?」 一応、食事は作るのは手伝うし買い物にも行くがさすがにまだ一人だけで料理をきちんと作り上げるのは 本があっても無理である。 素で、そのまま答えるタカオちゃん…。 「そんな馬鹿ほおっておいて、一緒に暮らさないか?」 まあ、現代としては無難な台詞か?ちょっと、古い気はするが…カイよりは、まだ新しさがある! しかしながら、言われてるのは鈍いタカオであるその言葉をそのまま受け取って返した言葉が。 「何言ってるんだよレイ、今、一緒に住んでるじゃないか?」 そうなのだ、レイはタカオの家に居候している状態で暮らしていると言えば暮らしているのだ…。 二人で、中国にある白虎族へもどってタカオを妻として一緒に暮らしたいんだ!! と、でも言うべきだった…;; 「浅知恵だったな…」 口元に、微笑を浮かべて小馬鹿にするように笑った…どうやら、さっき馬鹿扱いされたのを 根に持っていたらしい。 「木ノ宮、あの馬鹿ではないが…俺の屋敷で、一緒に暮らす気はないか?」 広い部屋などいくらでもあるから、剣道の道場ぐらい作れるし…望むモノは、この火渡エンタープライズの財力で 何でも叶えてやる。 「でも、贅沢に慣れると困りそうだしなぁ〜」 そのばで、くるりと一回転すると花が咲いたようにふわりとスカートが浮き上がった。 パシャ… 「えι」 小さく写真を撮る音がした…視線を向ければ、逃げる人影追いかけようとして立ち止まるタカオ 縋るような視線をしてカイとレイを見つめた。 「写真、取り返してきてくれよ…こんな、格好じゃ外出れないだろ」 ちょっと、半泣きが入りながら懇願した。 う、可愛い…ちょこんとしゃがみ込んで、ウルウルとした瞳で見上げる様は何とも可愛い。 「わ、わかったすぐ取り返してきてやるから」 「まってろ…」 先に、我に返ったレイが動いてつられるようにカイも道場を飛び出していった…。 ぽつんと、一人残されたタカオはほこりを払って…早急に、女装を解いた…何故って?これ以上この格好をしていたら 何か危ないことをされそうだし、もう写真を撮られるのも嫌だし…文句は言われてから、考えればいいさ と言う、楽天家な部分も無論そこも魅力なのだが。 そのころ… 「おい、カイどうやら見つけたようだぞ…」 二人して、凄まじいジャンプ力で屋根の上を身軽に渡っていく… そうして、カメラをもって歩いているマックスを見つけた…目の前に飛び降りると、二人して恐ろしいオーラを称えて。 「お前だったのか、マックス…」 「木ノ宮の、頼みだからな…さっさと、よこせ」 驚きを隠しきれない、レイ…冷静に、用件を言うカイ。 どっちにしろ、睨み付けてるんだから蛇に睨まれた変える状態に他ならない。 「…タ、タカオの写真が欲しいって頼まれたヨιタカオは、人気有るネ」 冷や汗たらたらの、マックスは言い訳するようにそう言ってカメラを二人に押しつけた。 「約束は破っちゃいけないけど、命は惜しいからネι」 そう言って、走り去っていった…。 まあ、チームメイトだからそれだけで許したのだろう…して、残されたカメラをしばし見つめ行き着いた答えは? 「…」 もちろん、現像するのである…そうして、一枚づつタカオの写真を手に入れこっそり隠し持ち。 帰路に就く…。 「すまないタカオ、カメラしか取り返せなかった…」 「すまなかったな木ノ宮…」 いかにも、すまなそうにしてるが…その本心はいかなものかとι 「仕方ないし、いいや…でも、俺はもう女装しないぜ?」 もう、着替えていて…ちょっと、居心地悪そうに座っていた。 「あぁ、仕方ないしな…あんな事が、またあるのは困る」 と言ったことで、一件落着した…。 花のように笑う笑顔 FIN −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− |
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